家元出品のもと東京南支部展が開催されます

本支部展は、創流100周年に向けてのテーマ「草月ってなんだろう？ーWhat’s SOGETSU？ー」を南支部会員の皆さんと共に考えていくことに重きを置き、「今の私の花」を発表する場としました。長いコロナ禍に、各々が取り組んできた課題や身につけた技術を作品に表現できるよう、様々な形態の花席を用意する予定です。
タイトルの「花・讃・歩（はなさんぽ）」に沿って、ゆったりと散歩しながらいけばなを楽しめる空間をつくり、各形態のコーナーを作るなど、作品の変化を楽しんでいただきたいと思います。また、会場内には花に囲まれながら休憩できるスペースをつくり、来場者にくつろいでいただくとともに、出品者同士のコミュニケーションの場としても利用できる、そんな空間にしたいと思います。会期中、何度も自然と足が向くような、心地よい展覧会をめざします。
会場である玉川髙島屋S・Cは、毎年「草月の秋」でお世話になっており、本支部展はその開催に日程を合わせました。そのため、本館・南館では家元や他支部の作品が展示され、ご覧いただけます。また二子玉川周辺は花屋が多く、住民は花を生活に取り入れたハイセンスなライフスタイルを楽しんでいると思われ、草月流いけばなの魅力を伝えられればと思います。
5年ぶりとなる支部展開催。展覧会を待ち望んでいる支部会員も多く、会員だけでなくその生徒や学校いけばなで学ばれている学生など、いろいろな方が気軽に参加できるような支部展とし、会期中は会員同士の親睦を深め、創流100周年に向けて、気持ちを一つに踏み出したいと思います。