草月とは

創造の喜びのために

初代家元・勅使河原蒼風が形式主体のいけばなに疑問を持ち、「個性」を尊重した自由な表現を求めたことから草月のいけばなは始まりました。
草月のいけばなは「型」にとらわれることなく、常に新しく、自由にその人の個性を映し出します。
いつでも、どこでも、だれにでも、そして、どのような素材を使ってもいけられるのが草月流。
いけ手の自由な思いを花に託して、自分らしく、のびやかに花をいけていきます。
また、時代とともに変化してきた草月のいけばなは、それぞれのご家庭で楽しむことはもちろん、ウインドーディスプレーや舞台美術など、社会のあらゆる空間に植物表現の美と安らぎをもたらしています。

現代のあらゆる空間に対応して

草月の花は家庭内の床の間や食卓の花から、ホテルのロビー、パーティー会場、また店舗のウインドーや大規模な公共空間など、現代のあらゆる空間に対応し、彩り豊かに場を演出します。

勅使河原茜家元作品 「いけばな×百段階段」 2015年3月 ホテル雅叙園東京(東京都・目黒区)

花のある生活

人工化、無機質化していく現代の生活環境にあって、手軽に安らぎと潤いを与えてくれるのが植物です。
花と触れあう時間が少しでも持てたら、今度はその花を自分なりのかたちや色でいけてみたい。
そして誰かをさりげなくもてなしたい。
そのごく自然な心の動きに、いけばなは応えてくれます。

勅使河原茜家元作品 花材:はなみずき、ゆきやなぎ、いぬびわ 花器:陶器花器(速水史朗)

社会に花の美を広げるフラワーク

フラワークとはフラワー(花)とワーク(仕事)を結びつけた造語。
公共空間をはじめ、ホテルのロビーや宴会場、ビルのオープンスペースなどさまざまな空間に植物を使って演出することです。
草月には教室での指導以外にも、こうした分野で幅広く活動している人がたくさんいます。

いけばな装飾やイベントのご依頼をお考えの方は、「草月・花プロジェクト」をご覧ください。
草月・花プロジェクト」は、ビジネスや生活の様々な場面で、いけばなを使った「ハレの場」を演出します。

勅使河原茜家元作品 「New Year 2018 花」 2018年1月 銀座プレイス(東京都・中央区)

身近な文化交流のために

海外で、いけばなについて聞きたい、あるいは教えてほしいと言われた経験のある人は少なくありません。
日本の花の芸術は想像以上に関心を持たれているのです。
そのような期待に応えるために、草月の教科書は英文併記で編集され、本部教室には英語で学べるクラスもあります。
いけばなという、言葉を越えたコミュニケーションツールを、身近な国際交流に役立てている人が数多くいます。

「第9回北米セミナー」にてデモンストレーション、ワークショップを実施。 2013年4月 アメリカ・ロサンゼルス

各地の支部

草月には全国各都道府県に49支部(うち東京は3支部)、そして世界各地には約120の支部・スタディーグループがあります。
支部は展覧会を開いたり、研究会や講習会を行うなど、会員が集まって地域に根ざしたさまざまな活動を進めています。

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