歴代家元紹介:霞
Kasumi Teshigahara(二代 1932 - 1980)
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心をいける
勅使河原 霞
生涯
1932年、草月流創始者・勅使河原蒼風の長女として東京に生まれる。
父のもとでいけばなを学び、1951年に初の個展を開催、53年には銀座に自らの教室を開き、本格的な活動を始める。
1955年以降、蒼風とともに欧米各地で展覧会やデモンストレーションを行う。また国内では「霞グループ」を結成し、草月の若手作家として、リーダーシップを発揮するようになる。また、シャンソン歌手・石井好子のリサイタルの舞台装飾や、NHKのいけばな講座に出演するなどいけばなの新しい可能性を広げる活動を積極的に行う。
60年代後半からは蒼風に代わって、単独で欧米を訪問する機会も増え、多忙な日々を送るが、ミニアチュールという極小のいけばなや、枯れもの、着色素材を駆使した軽快で豪華な作品で独自の作風を確立する。
蒼風の没後、1979年に第二代家元に就任。80年、47歳で死去。
代表作品
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花材:とさみずき、ポインセチア、えのころそう、スィートピー、ががいもの蔓、やましだ、オンシジウム、孔雀の羽、化粧品蓋針金台付(自作) 1979年
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1977年6月 ウエストミンスター大聖堂(ロンドン)
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花器:陶器花器 1979年
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花器:竹籠 1978年
草月会館日本間にて
歴代家元
1927年に創流されたいけばな草月流の歴代家元、初代・蒼風、二代・霞、三代・宏についてご紹介します。